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心の重さをちょっとだけ軽くできるかも

事例でわかる『社会不安障害』の治療方法

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こんにちは、町なかの『まっさん』です

 

あなたは人前で「発表」した経験ありますか?

ないですか!

では授業で当てられたり、カラオケで歌ったりしたことはどうです。。。?

 

いずれにしても、「人前」で何かするって緊張しますよね

「うまくやれるかなぁ」

「失敗したらどうしよう」

なんて、誰でも経験あるですよね

 

よく言われすのは

「慣れだよ。場なれ!」

ですね

 

これ、案外当たってるんですよ

今回は、「不安に”慣れる”ことが不安を軽減する方法」についてつらつら書いてあります

 「日常の出来事」から社会不安障害へ発展

 

人前で何か行動するとき緊張しますよね

「うまくできるかな」

「間違わないかな」

なんて前の日から考えて眠れなかったりしませんか?

私も人前で何かするのがに苦手なのでものすご~く緊張します!

 

適度の緊張や不安は集中力や向上心にいい影響をあたえますが、過度になると社会生活に支障がでてきます

 

なんてことは、社会不安障害SADの人もそんなことわかってます

それでも不安に対して恐怖を感じ、体が過剰反応してしまうんです

 

残念ながら以前は、「気合」や「根性」が足りないと精神論だけで解決しようとしていました


確かに不安と向き合い不安に対する抵抗力を身につけることは重要です

しかし、不安に対して恐怖を感じる人を不安の状況に無理やりおいこむことは症状を悪化させることになる場合があります

 

社交的場面において不安のため社会生活に支障がでる場合は速やかに専門家の介入が必要となります

 

では、はいくつか事例をみて原因を考えていきましょう

 

事例1) 緊張のあまり教科書が読めない

小学生のEさんは人前で発表することがにがてでした。
ある日、国語の授業で教科書を読むようにいわれ、読もうとしても声がでない。

 

教室は「ざわざわ」状態に。。。
無言でじっと立ったままでいると
先生から「どうしたんだ、家で読んでこなかったのか」といわれ、結局教室の後ろで立たされることに。
後ろに立っているEさんをみんなが振り返って笑ったそうです。

その時にEさんは
「自分は人前で何かをしたらいけないんだ」
思い込んでしまいました


事例2) 試験中に黒いお化けの集団がみえた

人前で歌ったり踊ったりするのが大好きだった大学生のKさん。特に歌が好きだったので声楽の方に進学しました。

順調な大学生活をおくり、いよいよ卒業試験が近づき忙しい毎日を過ごしていました。
友人によると卒業試験にむけて『声楽』も『その他の科目』も熱心に勉強していたようですが、Kさんは心のどこかで『歌の練習量が足りないんじゃないか』と思っていました。

そんな思い込みのまま卒業試験当日をむかえます。


発表の順番が近づくにしたがい「練習不足」への不安が高まり、気持ちの準備ができないまま自分の出番になりました。
そして舞台に出たとたん、会場に「うようよ」した黒いお化けの集団が見えたそうです。

その中には友人や両親もいましたが全員が「黒いおばけ」だったそうです。
試験は「歌う」どころではなく、「声を出す」のが精一杯。

ギリギリ卒業はできたものの、それ以来、「人前で歌うのが嫌いになりました」とのこと。理由は人前で歌おうとすると、その光景がいまでもはっきりとみえるからだそうです。

 

どちらのケースも不安や緊張から「失敗」や「つらい経験」をしています

それらの経験から「人前で何かすることは怖いことなんだ」という強い「思い込み」が生じているようです

 

社会不安障害は「認知療法」と「薬剤療法」を同時におこなう

 

 

社会不安障害の症状はどのようなものか知ってますか?


まずは社会不安障害SADとはどんな症状になるか確認しましょう


社会不安障害をもつひとは、人前でスピーチをする、上司や教師と話をする、人のいるところで食事をする、電話をかけるなど社交的な場面や、他人がいるところへの参加に強い不安や恐怖を感じます

 

不安や恐怖を感じると
・発汗
・震え
・動悸
・息苦しさ
・のどの渇き
などの身体的症状があかられます

 

さらに、人がいる場所に行くと、それらの症状が出るんじゃないかという不安からますます社交的な場所を避けるようになります

 

一方で、SADの人は「緊張」「不安」のため本来持っている自分の能力をうまく発揮できず、学校や職場での評価が低くなり自信を失うとこが多いです


その「自信の喪失」から結婚や人との交流を避けるようになり、「ひきこもり」や「うつ」、「アルコール依存症」を併発することがあります

 

残念ながらまわりの人の理解不足のため従来の社会では、本来の力が発揮できないことは「軟弱」や「気弱」など本人の性格的問題とされてきました

 

ですが近年では過去の記憶や体験から脳(特に偏桃体)の一部が「不安」に対して過剰に反応することがわかりました

 

専門家や医療関係者のあいだでは

本人の意思ではなく、「本能的」な反応だ

と理解されています

 

ですが、まだまだ社会的には認知度は低いためSADのひとの「自尊心」を傷つけてしまう場合が多いです

 

一方で、気合や根性では解決できない問題なので、不安に対して”慣れる”という治療方法が確立しています

 

不安への反応を薬剤でおさえる

 

SADへの治療には3種類の薬剤で対応することななりますが、薬剤だけで不安がすべて消えるわけではないです


「過度の不安」や不安から生じる「身体的症状」を緩和するために薬剤が利用されます

 

 

表) SAD治療で使われる主な薬剤

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成功体験から自信をつける

 

SADの人は「過去の体験」などから自分への評価に「ゆがみ」をもっています

 

また不安への「思い込み」ももっているので、この思い込みを認知療法で修正していきます

 

まず、不安への思い込みの心的要素を確認しましょう

  1. 苦手な場面を現実以上に危険で怖いものと思う
  2. 自分にはできないと思い込み、自分の能力を低く評価してしまう
  3. 誰も助けてくれないし、理解してもらえないと考えてしまう

このような思い込みのがあるため不安を感じる場面を避けるようになります

 

一方で、この「不安から逃げた」との思いがつよいと、さらに自信を失ってしまいます

そして自信がないから人前に出ることをますます避けるようになる

 

だから、この負のスパイラルを断ち切ることが重要なんですね

 

『不安はいつまでもつつくわけじゃない』
『最初は不安だけれども時間がたつうちに慣れてくる』

 

といった不安に対する免疫を少しづつ身につけていくことで、「それほど心配することはない」と感じるようにすることが一番重要なことです

 

そのためにも最初は頑張り過ぎずに、なるべく簡単なことからおこなっていきましょう

 

例えば、1~2人の前で話す練習を繰り返し、徐々に人数を増やしていくように段階をふんで、自信をつけていくといいでしょう


このような成功体験の積み重ねが非常に重要となります

 

まとめ

 

社会不安障害は本人の性格的な問題ではなく、本能的反応であることがわかっています

しかしながら、周りの人の理解というか、認識は十分でないためSADのひとの「自尊心」を傷つけてしまうこともまだ多いです

 

一方、SADのひとの身体的症状はひどく、かなり強烈な恐怖を感じています

 

SAD治療には薬剤と認知療法を同時に行うことで改善します

薬剤で身体的症状を緩和しつつ、認知療法で不安に対して「慣れる」ことが重要になります