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【シリーズ|別室へどうぞ】子どもに薬を飲ませない親と飲ませすぎる親

子どもへ薬を飲ませ過ぎる理由とは

粉薬の画像

子どもの薬に抵抗感ありますか?

こんにちは『まっさん』です。

あなたは子供に薬を飲ませることいいイメージありますか?それとも悪いイメージをもってますか?

 

ふつー、子供が風邪をひいて病院にいくと薬が処方されると思います。

風邪のシーズンなどお薬を渡していると「あれ!?」と思うことがあるんですね。実は、薬を処方された後の『親』には異なるは2通りの行動パターンがあるんです。病気を治したい気持ちは同じなのに。。。不思議なことです。

 

今回は「子どもの薬を拒絶する親、依存する親」についてつらつら書いてみました。

 

子どもに薬を飲ませる

子どもの具合が悪いときに、子どもの病気を早く治したいから病院に行きますよね。

「風邪ですね」

「おなかを壊してますね」

とかいわれ

「2,3日薬を飲んで様子をみましょう」

なんて言われ薬がでます。とてもフツーな流れです。たいていの親はそのまま薬を飲ませます。ところが、それ以外に『親』の対応が2通りにわかれるんですよ

  • 飲ませない親
  • 飲ませすぎる親 

バイ菌と免疫

 話をはじめる前に、ちょっとだけ体の仕組み、免疫について簡単に確認しましょう。

 もともと体にはバイ菌から身を守るために免疫と言うシステムがあるのはご存じだと思います。この仕組み、とても優秀なシステムなんですね。通常、体に入ってくる菌のほとんどはほどほどの強さをもった第1次防衛隊がやっつけてくれます。とはいっても第1次防衛隊は万能ではありません。凶悪細菌には太刀打ちできません。そんな凶悪細菌には、生体防衛最強のスペシャリストチーム『第2次防衛隊』で対応します

 

 まず、凶悪細菌掃討作戦を指揮する総司令官と凶悪細菌の弱点を分析するための分析官が任命されます。総司令官の指揮のもと、分析担当官達が凶悪細菌の弱点を分析します。分析官達はその分析結果をもとに、対凶悪細菌用特殊成分の設計図をつくり、特殊有効成分の作成を指示します。

 

 しか~し、ここで1つ大きな問題があります。そうです。特殊有効成分を作成するには時間がかかります。期間にして4日間!この間は第1次防衛隊達だけで凶悪細菌と戦わなくてはなりません。。。正直、体にとっては危険な時間帯です。

 

 そんな危険な状態を少しでも回避しようと、全細胞組織が協力して、第1次防衛隊の援護を行います。まさに必死で!!まずは、凶悪細菌の増殖拡散を防ごうと体を急速加熱します。そう発熱です。この発熱は第1次防衛隊だけでなくスペシャルチーム第2次防衛隊の士気をも高めてくれます。まさに「やったるで~」となります。

 

 それでも相手は凶悪細菌!!なかなか攻撃の手は緩めてくれません。第1次防衛隊の善戦もむなしく、「もうだめかっ。。。」とあきらめかけたそのとき、体にある変化がおこります。あれだけ猛威を振るっていた凶悪細菌の力がなぜか急速に弱まっていく。。。

 

 やりました。スペシャルチームが駆けつけてくれたのです!!それも最終兵器リーサルウェポンをたずさえて。。。こうなると形勢は一気に逆転。スペシャルチームが総力を挙げて開発した特殊有効成分を一気に凶悪細菌に浴びせかけます。ズダダダダーン!その攻撃にひるんだ凶悪細菌に、特殊訓練を受けた特別急襲部隊が襲いかかりガンガン凶悪細菌を倒していきます。

 

 そんな攻防を3日間ほど繰り返していくうちにあなたの身体は元気を取り戻していきます。元気を取り戻したあなたは、防衛隊への後方支援物資をどんどん口から送り込んでいきます。そう食欲によるエネルギー補給です。

 第1次・第2次防衛隊とそれを全力で支援してきた全細胞にとってこれほどありがたいことはありません。エネルギーを得た免疫システムは最強です!最大パワーで凶悪細菌を追い詰めていきます。。。ここまでくると凶悪細菌はほとんど死滅してあなたの体温もさがり通常生活にもどれていることでしょう。

 

 抗生剤は必要か?

初めに断っておきますね。抗生剤はウィルス性のカゼには全く効果ないです。だからその点においては抗生剤は必要ないです。では本題にはいります。

 

『バイ菌と免疫』の話にも書きましたかが、体内に備わっている免疫システムは非常に優秀です。ところがシステムの発動までにやや時間がかかります。この期間、毒をはいたり、増殖したりと凶悪細菌は好き勝手に暴れます。

第1防衛隊も健闘してくれますが、それだけでは厳しいです。第2防衛隊の援助が必要です。第2次防衛隊の十分な活動ができるまでの4日間、できるだけバイ菌の動きを抑えるために使われるのが『抗生剤』です。抗生剤を飲むことで第2次防衛隊が動き出すまでの時間稼ぎをしているわけです。

ここでポイントとなるのが、『抗生剤でバイ菌をボコっているわけではない』と言うこと。あくまで第2次防衛隊が本格的にアクションをおこなうまでの援護射撃的要素であるということです。

薬を飲ませない親の心理

  病院にきて薬を出してもらう。そして家に帰り子供に薬を飲ませない。。。あれっ?そう思われる方もいると思います。実はこれ結構あるんですね。特に多いのが量の調節。まあ咳止めや解熱剤なんかは全然ありだと個人的には思いますが、抗生剤などはやはり適切な量を飲ませないと免疫防衛隊がかわいそうな気がしますね。

 

 とはいえ、私は飲ませないことに対して善悪には興味はありません。それよりも『なぜ飲ませないのだろう』ということに関心があります。『飲ませない』薬をもらいに、なぜ病院にいくのだろう。。。

 

1番の理由はそんなに難しくないと思います。

『風邪です』と言ってほしい

 

急に子供が熱をだす。

風邪かな?

それとも何かほかの病気なのか?

大丈夫なんだろうか?

親として当然の心配です。そして病院に行くと、「風邪ですね」と言われホッとする。。。こんな経験ありませんか。でもこれって「子どもの病気」以外でも経験あるとおもうんですけど。。。どうですか!?

急に胃が痛くなる。

どうしたんだろう急に!?

胃がんかも。。。

病院で「胃炎ですね」といわれホッとする。病気なのに診断名を聞いたとたんなぜか安心する。

これは見えなものに対して「人」は過剰に恐怖心を持つからなんでしょうね。その不安や恐怖心を解消してほしくて病院にいくんでしょう。当たり前の行動です。

 

一方で、ちょっと難しい理由で子供に薬を『飲ませない』とい行動をとる親がいます。以前、医療機関で馬鹿にされたり(これけっこうあるんですよ~)、対応がわるかったりして嫌な思いをしたとか、親が「薬に対して恐怖心や嫌悪感」を持っているとか。そのような経験をした親は当然子供に薬なんか飲ませないですよね。でも、見えないものへの恐怖心は解消したい。だから病院には行くけど、薬は飲ませない。

 

この背景には、どんなに不調を訴えても「気のせいでしょう」と全然相手にされなかったり、自分が薬を飲んだ時に体調がさらに悪化した経験があるのかもしれませんね。それはくすりの副作用かもしれませんし、その他の原因が偶然重なったのかもしれません。どちらにせよ、医療や薬に不信感をもっていて、この経験が強烈に心に作用しているのかもしれません。

 

私の経験上こんな方もいました。大人の女性なんですが「錠剤(粒状の薬)が飲めないので全部つぶして粉状にしてほしい」というのです。理由を聴いてみると、子供の時に錠剤をのどにつまらせてしまい苦しんだ経験があるそうです。それ以来、錠剤がのめなくなったそうです。この方は、薬そのものには嫌悪感はないとのことで、小学生の子供には薬を飲ませているようですが、子供に錠剤はまだチャレンジさせていないそうです。詳しいエピソードは下記のブログをどうぞ。

www.massan.site

 

ちょっとわき道にそれました。もう1つ『飲ませない』親の心について触れておきます。先ほどの「自分が薬を飲んだ時に体調がさらに悪化した」経験の親の心について書きましたが、似たような状況で「子どもに薬を飲ませたらさらに悪化した」経験をもつ親というパターンもあります。

これは「自責感」からくる薬への恐怖感です。これも全然ある話ですね。私も自分の子供がカゼを引いたときに呼吸を楽にするテープを貼ったら子供の手が震え始めたんです。その薬の副作用に「震え」があったのを知っていたからぱっとはがしましたが、知らなったら「ごめんね」とい自責感があったでしょうね。

 

薬を飲ませすぎる親の心理

薬を飲ませたくない親がいる一方で、薬に頼りすぎる親もいます。病院に来て処方された薬の期間よりも短いあいだに再来院するので、よくよく聞くと多めに飲ませていることがあります。多く飲ませればそれだけ早く治ると考えているようです。気持ちはわかりますが、この場合はちょっと危険なのでやめた方がいいですね。

 

それとは別に、明らかに再来院期間が短い親がいます。毎日来る方もいます。その都度、種類の違う抗生剤を持ち帰る。「抗生剤は免疫を支援するのために使われる薬です。薬を飲んだからって次の日に治るわけではないですよ~」と説明はしてますよ!

 

それでも毎日くる。。。「薬飲ませてもよくならないから」という理由で。「そうですか。。。」と言いつつも、だからといって、毎日来るもんだろうか。おそらく他に何かあるな。。。「では別室へどうぞ」と私はその方を促しました。

 

「別室」そこはゆっくりと話を聴けるブース。なにかありそうなときに詳しく話を聴くためのスペースです。

 

そのママさんが言うには「すぐに治ってもらわないと困るんです」と少々怒った口調で話し始めました。仕事に支障があるらしいのです。普段は保育園にあずけているのですが、熱があるとあずかってもらえない。だから1発で治る風邪薬が欲しいそうです。

 

なるほど私も保育園に子供をあずけていましたらか納得する理由です。働くママとしては「子どもの病気」は深刻な問題です。

 

でもこのママさん毎日仕事帰りに(だと思うんですが)、病院に来るんですよね~。お子さんはどうしているんだろうとの疑問がフツフツと。。。まさかのほったらかし!?そこで一歩踏み込んで話を聴くことにしました。「お子さんはどこにあずけているんですか?」と。すると「保育園です」との回答。いやはやホッとしました。「あそうですか~保育園にあずけてるんですね~」。。。んん??

 

『えっ!保育園にあずけられるの?!なら何で仕事帰りに毎日薬をもらいにくるの??』とココロの声。『あ~あ、きになるなぁ~すごくきになる!』と、やっぱり聞いちゃいました。どうしてあずけることができるんですかと。すると驚きの答えが返ってくる。

 

なんと、解熱剤3回分を朝一度に飲ませているそうです。風邪をひいて病院に行くと抗生剤も出ますが、それと一緒にたいていは解熱剤(熱を下げる薬)も処方されます。それは熱があるときにだけ飲むように言われる薬です。例えば「熱が38度を超えたら飲んでくださいね」なんて言われます。5回分くらいが相場ですかね。

 

そんな使い方をする薬を朝に3回使っていたそうです。子供を朝起こしたとき熱があれば解熱剤をのます。そして朝ごはんを食べたらもう1回、出勤前にさらに1回と2時間くらいの間に3回飲ませていたとのことです。すると子供の熱が37度くらいにさがる。37度なら保育園はあずかってくれるそうです。

そうすると次の日の分の「解熱剤」がなくなっちゃうわけですよ。5回分のうち3回を朝使っちゃうから。だから仕事帰りに毎日うちに来るわけなんですね。

 

『なるほど~そんな手があったのか~』と感心しながら(感心しちゃダメでしょ!)、適切な使用法を再説明しましたが、『納得してないんだろうなぁ』と思っちゃう私でした。だって保育園にあずけたいもんなぁ。。。

 

「 子供が病気の時ぐらい仕事を休んで子供と一緒にいてあげなさい。仕事と子供どっちが大事なんですか!」とゆうちょうなことを言う医療スタッフは腐るほどいますが、現実はそんなことを言っている余裕はない。子供が熱を出して、朝、保育園に行けないときの親の心境は絶望的になる。「どうしよう」「だれかに頼めないだろうか」「会社をやすんだらまた迷惑をかけてしまう」など、心の底から不安と恐怖を感じる。

 

だから、いま私の目の前にいるママの行動が、心境が、痛いほどわかる。薬に頼り、過剰な量の薬を飲ませて目の前の問題を1秒でも早く解決しようとする。私は決して子育てママのそのような行動を責める気持ちにはなれなかったことを覚えています。

 (でもですね、何度も言いますが「適切な使用方法」はきちんと説明しましたよ!)

まとめ

子供が病気になったときに1番に頼る場所が病院です。病院スタッフは医療的に正しいことを親に説明しようとします。ところが現実は「正しいこと」よりも「問題を解決する方法」を親は知りたがっているのではないかと私は考えています。

「仕事と子供どっちが大切なんだ」と聞かれれば、「子供」と答えるのが正しいでしょう。でも、現実はどちらも大切。両方の問題を解決してほしくて病院に来てるんではないでしょうか。そう考えると、私たち医療スタッフは安易にこのような問いかけを親に投げかけてはいけないような気がするのです。

 

www.massan.site

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