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心の重さをちょっとだけ軽くできるかも

あなたが『労働性スマイル』で疲れ切ってしまう本当の理由とその解決法

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こんにちは、町なかの『まっさん』です

 

サービス業、特に「笑顔」が求められるお仕事をされている方多いですよね。

例えば

看護師、カウンセラー、客室乗務員CA、介護職員、マクドナルドの従業員

などなど。。。

 

この方たちの「笑顔」は業務上の笑顔なので実は「労働的笑顔」となります

そのため、仕事のために「笑顔」を作り出すため「こころ」にさまざまな負荷がかかります。

 

今回は「労働的に管理された笑顔」が心理的にどのような負担になるかについてつらつらと書いています。

 

 

あなたの「こころ」が病むとき

あなたの職業は「人」を対象にしたお仕事ですか?

特に、どんな時にでも「明るく」「元気」な姿を見せていけない職業ですかね。

 

そうなると、かなりの心的エネルギーの消費は激しいでしょう。

仕事が終わった時には、「ヘトヘト」になって、

「何も考えられない」

「何もしたくない」

なんてこともあるでしょうね。

 

そんな時、あなたはどうやって心のエネルギーを充電しますか?

「美味しい食事」ですか?

「カラオケでシャウト」ですか?

「早く寝る」もいいですね。

 

それでも、毎日毎日削られていく「心的エネルギー」が枯渇するときもありますよね。

 

例えば、あなたに対して

  • 「相手」から暴言をはかれた
  • 「相手」から暴力をうけた
  • 「相手」から無理な要求をされた
  • 「相手」から必要とされなくなった

などなど。。。

 

あなたが受ける「相手」からの過度な要求の結果、あなたは極度の心身疲労と感情の枯渇を生じます。

(対人サービスにおいては暴言暴力などは「相手」の要求を満たせたいときにおきる行為です)

 

もしあなたが、こんな精神的・身体的疲労をかかえているなら、よいサービスを行える状態ではないですよね。

 

この時の状態は

「自分の心にたいしてケアができていない状態」

です。

 

でもですね、

対人サービス業の方たちは、こんな状態であっても次のように考えます。

「もっと良いサービスを提供するにはどうすればいいんだろう」

「あのときもっとよい対応ができたんじゃないか」

「あれは、私の方が悪かったな」

なんて考えるんですね。

 

あなたがこのような考え方をする人ならば、

あなたは

『人間的で共感力の高い、ボランティア精神のある理想に燃える人』

です。

つまり、対人サービス業には必要とされている人材です。

 

ところが、あなたの「このプラス要素」が過度に発揮され、それが長期にわたると極度の心身疲労と感情の枯渇につながっていきます。

 

さらに、共感性の高いあなたは「相手」の痛み・苦しみ・不満を自分のことのように感じる感性の高さをもっています。

 

そのため実際には体験していないことや感じていない思いを「相手」と同様に受け止めてしまうことがあります。

 

このようなことは、「あなたのプラス要素」から起きているので否定するのはよくないですが、「ケア」は必要です。

 

あなたに何が起こっているのだろう

 

まず、「労働性の笑顔」を仕事にしている人の「こころ」にはどんなことが起きているか見ていきましょう。

 

あなたは共感性の高い献身的な人であるため、「相手」の感情を”もろに”うけとめ「相手」のために『何とかしよう』と悩み、次第に過度の感情移入を起こしている可能性があります。

 

そして心身ともに疲れ果て、感情が沈んだ状態のあなたに次のようなことがおこります。

 

『今までは問題ない出来事に対して、心と身体が過度に反応してしまう』

具体的にいうと。。。

  • 「相手」からの強い思考やイメージがインプット(ある種の洗脳)される
  • いままで問題なかったことに対して避けるようになる
  • ある出来事に対して生理的な過剰反応が起きる
  • そのことをしなくてはならないという強迫的な行動をとる
  • 家族や親しい人との接触を拒むようになる

などが考えられます。

 

現在、あなたがこのような「今までにない心身の反応」を感じているとしたらトラウマ的状態になっているかもしれません。

 

ここで、あなたに質問があります。

現在、あなたが「相手」のために何かをしてあげたいと思っていることを解決するにはどうするのがいいと思いますか?

1)自分の知識や経験を生かして何とか解決したいと思っている

2)自分の力だけではどうにもできないので解決できないと思っている

3)すべてを解決できるわけではないが最善をつくしたいと思っている

 

 

1番を選んだ人の「心の中で起こっている」こと

 

あなたの心の中では次のようなことが起きてます。

『私の経験から考えると、この”相手”はこのようなことを望んでいるはずだ』

『であれば、”相手”が望んでいることをしていれば必ず解決できるはず』

 

ところが、実際には「相手」から暴言・怒り・不満をうけることになる。

そうなると、

『あれ?どうして?何でうまくいかないんだろう』

『私のせい?私の対応が悪かったから?』

と、あなたは自分で自分を責めている状態です。

 

2番を選んだ人の「心の中で起こっている」こと

あなたの心の中では次のようなことが起きてます。

『私の知識や経験ではどうにもできない問題だな』

『何をやっても解決できないよ。無理無理!』

『まあ、しょうがないね』

と、あなたは「あきらめ」ることで「何かしてあげたい」という感情を抑えています。

これがつづくと、「無力感」があなたの心の中を占領します。

 

3番を選んだ人の「心の中で起こっている」こと

あなたの心の中では次のようなことが起きてます。

『何とかしてあげたいけど、私の知識や経験だけでは解決できないな』

『でも、できるだけ”相手”の望みを実現でるようにできないかな』

『今までの方法で解決できない部分は新たな方法で解決してみよう』

と、あなたの心の中は「できないことはできない」と否定的な部分を受け入れつつも、新たな方法へと自分の知識と経験を変化させようとしています。

 

どうでしたか?

何番を選びました?

 

まずは、何番を選んでも「何とかしてあげたい」という気持ちをあなたはもっています。それ自体は確かなことです。

 

ところが、1番と2番のを選んだ人は考え方に「考え方の片より」があるため心的エネルギーの減少が激しくなっています。

 

1番を選択した人の心の背景には、

「良い行いをすれば、必ず良いことが起こる」

「世の中は公平である」

という考え方があります。

 

だから自分が信じた「良いこと」を行っても 、「良い結果」が得られないと

『自分の行いが悪いのではないか』

と、自分を非難してしまうんですね。

 

2番を選択した人の心の背景には、

「何をしても悪いことは起こる」

「世の中は不公平だ」

という考え方があります。

 

だから自分がどんなに頑張っても、どんなにいいことをしても「何も変わらない」と感じています。

『どんな時も、何をしても悪いことは起こるし、それは自分ではどうにもならない』

と、「無力感」を感じながら「相手」と向き合っています。

 

1番2番の考え方はバランスの悪い考え方です。もしもあなたがそのような気持ちになっているなら、このバランスを整えることがポイントになります。

 

今の自分が「相手」に対して、

「できること」

「できないこと」

を確認してみましょう。

紙に書き出して再確認してもいいですし、職場で話し合ってみたらどうでしょうか。

 

この「できること」「できないこと」は3番の考え方になります。

つまり、1番を選択した人も2番を選択した人も3番の考え方に近づけるようにしてみましょう。

 

あなたの気持ちと「相手」の気持ちはどっちを優先すればいいのだろうか

 

そうはいっても、対人サービス業の場合、自分の気持ちだけを考えているわけにはいかないのも事実ですね。

 

「相手」があってこその仕事ですから。

 

「労働性スマイル」を求められる人たちは、自分の感情と「相手」の感情のどちらを優先すればいいのでしょうか。

 

つまり、「相手」の感情を優先する態度はあなたの感情を抑制する可能性がある。一方で、あなたの感情を守ることを優先すると、サービスの悪い態度になってしまうかもしれない。

 

両方の感情をバランスよくコントロールすることが理想ですが、それはなかなかむずかしいですね。

 

実はこの「感情の優先順位」にはある一定の答えがでています。

あなたが最初にやることは「自分の感情を守ること」です。

優先されるべきは「あなたの感情」です。

 

あなたが自己犠牲的に頑張ることよりも、あなた自身の感情に気づき、あなたの「こころのケア」することの方が大事です。あなたが気持ちよく働いている、あるいは「自然な笑顔」ができていることが、結果的に「相手」の満足感を高めます。

 

ですから、自分の心のケアをするためにも勇気をもって職場、あるいは専門家に助けを求めることが大切になります。あなたの職場に「産業カウンセラー制度」があれば積極的に利用してください。

まとめ

 

対人サービス業にたずさわる人の「笑顔」は管理された労働性の高い笑顔です。「相手」の供給がどんなに理不尽であっても「笑顔」でなくてはならない。この状況がつづくと、あなた自身の感情が抑制され、心身共に疲れ切ってしまいます。

 

このような状態になりやすいタイプの人の特徴は

『人間的で共感力の高い、ボランティア精神のある理想に燃える人』

です。社会的に必要とされる人たちといえるでしょう。

 

このタイプの人たちの「心的エネルギー」が過度に消費されるとき、極度の心身の疲労と感情の枯渇を起こします。

 

一方で、感情のバランスの「片より」には心的背景があります。強すぎる自責的思考や極度の無力感などは「心的エネルギー」の消費を高めます。『できること』と『できないこと』を認識して心の調整・調律をしてください。

 

最後に、一番大切なことは『自分の感情を守ること』です。

あなたの心のケアのためにも積極的に職場やカウンセラーに支援を求めてください。